2017年に劇場まで行って観た映画 ⑥

 

  有楽町まで行って鑑賞したのだけど、近くに60過ぎの爺さんが私を見かけて酷くビビっていたのが気になった。何故?アンタこそブレードランナー楽しみ♡ってタイプじゃないじゃん・・・って思ったけど、映画が始まってしばらくして凄く納得した。それでも爺さんだと映画のラストには悲しくてグッタリすると思うんだが(笑)、リドリー・スコットが映画の構成をほぼ決めて「前作のプリスのイメージを拡大したかった」みたいなコメントをしていたんだけど、ダリル・ハンナのプリスはもうちょっと無邪気な感じだったのに「ロリっぽい家庭的な娘+ストリート系のカッコ良いギャル」に分裂するってのが私的には何だかなあだったんだが。(オッサンにはアレで整理がつくのかもしれないけど)まあライアン・ゴズリング好きな男には十分な映画だよ。

 

  たった一つの点だけ指摘したい。「淡水魚は生で食べちゃいけない、日本人だって昔から食べていないからっ!」この映画のスタッフの特に日本の歴史に対する理解は、半端なく深いもので登場するアイテム(三種の神器や冑に至るまで)のデザインは日本人の私から観ても素晴らしいの一言、映画冒頭にお母様が三味線を弾いて登場するコンセプトも独創性があって良いしね。だからね・・・だからこそ「映画のスタッフ日本取材する際にどっかの旅館にだまされてイワナかなんかの刺身食わされたんじゃないか」と不安になった。(マジで)シャーリーズ・セロンも淡水魚の刺身だけはNO THANK YOUだよ!寄生虫におそわれちゃう。

 

  改めて観たら、90年代にリメイクされたシャロン・ストーングロリア [DVD]の価値もやっぱりあるような気がしてきたよ。USの女性映画の新たな可能性を提示してあっという間にカサヴェデス死んじゃったからさ。特に年末にかけてのme too騒動があって「グロリア」を振り返るといろいろ考えることが多かった。

 

  日本じゃこの映画、極悪ヤンキーの兄ちゃん達のウケが最悪なの。

その反対に若い女の子たちには大人気だったんだけど。一人でシネコンに観に行った女の子がチンピラの兄ちゃん達に嫌がらせされたって話をSNSで聞いて、全員が(谷城/コクソン)のキノコ食って狂い死にしてしまえぇぇ!って(こころの中で)呪いをかけましたわ💢

「悪魔払いの儀式」

 個人的に楽しみしていた割りには食い足りないかった気もしましたが・・・宗教の最前線も中々ヘビーでありまして、カソリックの方々(教会内のペドフェリアだけでなく)も大変よぉぉ・・・という話でした。


映画『希望のかなた』予告編

 面白かったです、ただ中東からの難民男性が皆ハードボイルドにストイックに男だけの人生を淡々と受け入れていけるのか?というのは少し気になりましたが。(でも宗教との兼ね合いを考えるとああしかならない・・・のかもしれない。)

否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い (ハーパーBOOKS)

否定と肯定 ホロコーストの真実をめぐる闘い (ハーパーBOOKS)

 

 映画の邦題で文句が多かった映画。確かに映画観ると、否定と否定、お前の否定を私は否定してやろうじゃないかという応酬が最初っから最後まで貫かれているので「肯定」はタイトルに要らないって意見も理解は出来ますが。ただ私としてはまだ観ていない人に、そんな映画的なリズム感を観て新鮮に驚いて欲しい気持ちもあるのでねぇ、複雑。

 

 

  原作者の荒川弘が女性っての、なるほどそうでしょうね~てお話でしたね。等価交換なる法則に従って自分の宿命に立ち向かうっつう厳しさは今の日本の男性の周囲にはあまり無いといおうか、大半の若い男どもはそんなの意識して生活してないもんな、という事で連載当時大ヒットした漫画原作なのだな、てのはよく解ったわ。

 

  探偵ポアロケネス・ブラナー)の英語がスゴイ、とにかく膨大なボキャブラリーの持ち主になっていて、ポアロの推理力に説得力を与える重要な能力になってるから。今後シリーズが引き続き「ナイル殺人事件」とかやるならそれも楽しみだろう・・・って英語圏の観客は期待するんでしょうね。英語音痴の私にはさっぱりだけど。

 

 2018年がもう4月半ばなのですが、2017年に観た映画でワタクシが特にお奨めするのを敢えてあげますと、まさかの「奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせガール」「LA・LA・LAND」より「ベイビードライバー」を「お嬢さん」はまだ観ていないんですがやっぱり「コクソン」は凄かった・・・です。共通するのは三作とも「奇形/フリークス」だから、なの。2017年はまた幻の傑作牯嶺街少年殺人事件 [DVD]リバイバル公開されて話題になりましたが、アレもまたとんでもなく奇形としか言いようのない映画でありましたので。