2017年に劇場まで行って観た映画 ⑤

 

  最近韓国映画界でもいろんな事が報道されている所為か結構なおどろおどろしさだった筈のこの映画、振り返るとかなり爽やかエンターテイメントの部類だったような気がしてならない・・未だにコン・ユ/コーヒープリンスの個性もおかげも有るのかいな。韓流ラブコメの要素が少ないと本気(ガチ)で不満そうに文句垂らしてた若い娘も居て、少しイラッとは来たが。(笑)

 

エル ELLE [Blu-ray]

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  もうここまで来るとトンデモ悪女どころか「キチンとした女性」にまでいくんじゃないのか?・・・冗談ではなく鑑賞後その手の感想を抱いた観客が日本じゃ多いんだよ。実はそのくらい「日本女性が生きていくの大変問題」が深刻なのかもね、私らが日常聞く話でも逆境から這い上がった「列伝レベル」の女に限って凶悪な男に絡まれトラブルになる事案が多いような気がする。

 

  満島真之介の出番が長い。「忍びの国」初回限定(2枚組) [Blu-ray]散歩する侵略者 通常版 [Blu-ray]の時の強烈な印象のちょい役と違って終始出ずっぱりでも邪魔にならないのがこの映画の一番の個性なのかもしれないくらい。法廷モノはやっぱり作っている人間の宗教観が強く出るものなのか、福山雅治を始め法曹関係者が総て仏教エリートのお坊様とか尼様のように描かれており、主人公がだんだん全力で破壊僧のごとき殺人犯(役所広司)に立ち向かうみたいな話になっているから。満島真之介でないと二人の宗教対話に割って入ってそれなりに効果的な突っ込みが出来る若い修行僧って役は無理ですってトコか。それから主人公の父であり師匠でもある元裁判官の父(橋爪功)なんてのは「悪人こそ極楽に行くべし」なノリで死刑制度について語るわ、対する破壊僧には熱烈な信者の娘(広瀬すず)や存在が「煩悩」のような信者の母(斉藤由貴、しかもこの役で2017年度ブルーリボン賞助演女優賞獲得した)も控えている・・・かなり過激にてんこ盛りしています。イヴの総て [Blu-ray]もそうなんですが、この手の映画は作り方はクラシックなんですけどそんなには無いのです。

 

  あの・・・映画のラストは「妻夫木君が東京湾で泳いでいるのはきっとCGだろう」と言い聞かせて見終わったんですけど、違うんですか?

 

  あまりにも偉業を達成してしまうと見て目からして「性別も人種も越える存在」になってしまう姿をUSにいる年配の黒人女性たちによく発見してしまう気がするんだけど、それは当事者サイドにすりゃあコンプレックスでもあるのかな?とは、ちょっと思ったよ。だからこの映画の衣装デザインや主演女優達のルックス設定については制作者たちは悩んだかもしれない。最後に実際の彼女たちの写真が登場してより映画の説得力が増すのだし。まあEmpire/エンパイア 成功の代償 シーズン1(SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]観てる人間にとっちゃ、タラジ・P・ヘンソンの「乙女な熟女」な感じが面白いですがっ。

 

恐怖分子 デジタルリマスター版 [DVD]

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  名前だけ知っている映画というのも「恐怖の対象」だったりするモノなので、やっと観る機会を得て良かったです。

 

  一言でいえば「猿の品格」っつう映画だわさ。なんたって(知能の高い猿)アンディ・サーキスウディ・ハレルソンの顔面対決のシーンがカッコ良いぜっ!

 

アウトレイジ 最終章 [DVD]

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  さようならアウトレイジ、さようなら日本のサラリーマンみたいなヤクザたちのように最後まとめてますが、今後は日本のヤクザ映画はどうなっていくのでしょう。

 私自身はかなり不得手なジャンルなのでさっぱり解りません。

 

  トム・クルーズ主演で「いかにもハリウッドらしいシックで洒落た犯罪映画」が観られる日が来るとは想像してこなかった私・・・我ながら失礼な人間だと思う。

 

女神の見えざる手 [Blu-ray]

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  邦題については賛否両論あるようですが、私はこの映画の題名、2017年公開された外国映画の中ではベストだと思う。原題の方がちょいとぶっきらぼうな感じ。

 

  アカデミー賞の発表では、話題としてネタとしてもよく取り上げられておいたね。オリジナル脚本賞おめでとう!

 

それにしても、2017年はついに⑥までやらないと終わらなくなっちゃったよ。(..;)でも全部コメントするもんっ。