読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2015年に劇場で観た映画 ④

 「イヌ映画」のプチブーム

 なんか秋口から年末にかけてミニシアターではわんこや小っちゃい子好きの女性向け映画が多かったよ。

 

 

草原の実験 【プレミアム版】 [DVD]

草原の実験 【プレミアム版】 [DVD]

 

 

 

 タイトルからして日本人にはピーンとくるものがありますね。劇場はどちらかというと男性多し。(わざわざ言及するところに個人的な偏見が出ますわ(笑))主人公の女の子は確かに美少女なんですが、ここ二十年ばかりハーフ系の顔立ちの若い娘が渋谷界隈にもわんさか出現するようになったせいか、清楚過ぎてインパクト低めに見えてしまうかも。おかげで普通の女の子がどうやって将来のお相手を決めるかということも割合あっさりとしたカンジです。ソビエトってこんな風に民族が融合していた時代もあったのねぇとか、ちょっと集落を遠く離れるともう些細な習慣まで違うので「好意を持ってくれるのは嬉しいけどその癖なんか厭」な女の子の感情も遊牧モヒカン青年にとっては気の毒な気がしました。まあ、でももう一人の主役ともいえる女の子の父親の役者の存在感あってこその映画でもあるのですが。

 

 

シーヴァス SiVAS [DVD]

シーヴァス SiVAS [DVD]

 

 

 シーヴァスは主人公の少年が見つけて拾ってきた闘犬の名前。トルコの山村を舞台にした映画ですが映像の撮り方はきっちり最新式、あんなに闘犬の芝居をリアルにやってもイヌが傷つかないようにしてます。どうやって撮ったんかいなって思いました。映画の最初に登場する歳老いた馬の演技も素晴らしく、まるで小っちゃいオトコの子が成熟したペットの動物たちに躾られていく過程を描いているよう。副題は「王子様になりたかった少年」というもので主人公の学校では学芸会に「白雪姫」を上演するのですが何故か「王子様になること」に執着する小学生男子の姿にオドロキました。中東という土地柄はいくら児童向けとはいえグリム童話等の物語を受け入れることにまだ慣れていないという所為なのか、それとも昨今の幼い男の子のマインドが変化してきたからなのか(私の大昔の子供時代の男子と比べると「きらきら好き」の傾向が強いような気がします、ウチの息子だけがアホなのではと長いこと疑っていましたが)ひょっとしたら、グローバルに「男の子だってもっときらきら王子様になりたーい!」トレンドなのかっ?

 

 

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) [DVD]

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) [DVD]

 

 

 そんでこっちはハンガリー、ドイツ、スウェーデン合作の映画、でも舞台はブタペストでロケしているのでかの地を旅行した方は見覚えのある場所があるのかも。寓話的なお話と言われても主役がローティーンの少女とイヌ、と言われればメルヘンよりに想像する方もいましょうがばっちりR15指定描写満載の「ダークサイドに落ちたわんわん物語といった感じでした。↑の「シーヴァス」と比べるとこっちの方が断然撮影が上手だろうっ、とお感じになる方も多そうですが、議論になるとなかなか興味深いかもよホワイトゴットのわんこたちはいかにもヨーロッパ的というか、わんちゃん達の芸当が細かくて手馴れてるーって気が。まあさすがにラストのイヌ集団の大脱走から結末に至るまでのイヌのパフォーマンスは凄かったですがねぇ。闘犬」という設定に嫌悪感を覚える愛護家の方たちにはちょっと我慢するシーンがあるかもしれませんが、ぜひ「シーヴァス」と「ホワイトゴット」は見比べてみることをお奨めします。

 

ヴィヴィアン・マイヤーを探して [DVD]

ヴィヴィアン・マイヤーを探して [DVD]

 

  最近はコアなドキュメンタリーの方が人気あんのかい!!・・・びっくりだわさ。女性の「アート」活動に興味を覚える人間がそれだけ巷に多いってことなのかなあ? でも冒頭の監督務めた青年の「ヴィヴィアン・マイヤーは何故生前作品を発表することが無かったのだろう」という疑問はあまり的確じゃないね「何故、マイヤーは自分で撮影した写真を現像することについて学ばなかったのだ」のほうが正しい。そうでないと彼女は何故晩年写真という喜びを失って不幸になっていったのかが理解できないよ。こういう女性は案外世の中にいるよ、実はウチの親族にも居るからさ、なので彼女の気持ちが少しだけ解かるような気がしたよ。

 

 

マイ・ファニー・レディ Blu-ray

マイ・ファニー・レディ Blu-ray

 

 

 クリスマス・イブに観ました。(何故だかここ数年この日が映画を観る納めの日になっているコト多し)ツイッタ―で少し話題にしたところこの映画の宣伝部の方に「♡」ボタンを付けていただいたりしたのがとても心苦しくて、機会を観てもうちょっと長めに取り上げようと思いますのでここでは感想言うの止めます。わりと考える所が多かったというしかないが・・・正直役者の演技アンサンブルの良さだけなら近年の喜劇映画としてまれに見るほど良い出来なのですよ、「ただね」ってハナシなのでぇ。

 

 

 

  2015年は個人的なベストは挙げるまじ、という決意をすでにしてから「見逃しシネマ」として鑑賞。だから一番面白かったなんて一瞬にして舞い上がったにしろ決してコレがベストだなんて言わないわっ!!・・・世の中が荒れている程面白い映画が見られると実感した年もなかったということもあったからね。さすがに生まれて初めてした経験だけど必ずしもいいことでは無い、とも考えたのよ。それにジョージ・ミラー監督はすでに御年70を迎えるのよ、古希コキなのよ。そんなお方にこんな映画作らせるのは嬉しいけどちょっと哀しくない?結果として「ろうにゃくなんにょが興奮するヴァイオレンス映画」になっちゃったんだもんね。まあそれでもワタクシ的にお奨めポイントを紹介するとこの映画「A地点⇒B地点」して折り返し「B地点⇒A地点」へとひたすらにブッ飛ばす映画なので、感動して泣く所がどの地点かによってその人の性格がわかって楽しいかもしれないわっ(まあ大抵は折り返しA地点へと進む以降なのかもしれんが)ちなみに男子の方はどの地点で泣くんすかね。イモ―タンジョーの死は案外あっけないので私は印象が薄いんですけど。マミーズ・ミルクの哀しすぎる実態とかで泣いたりするの?(ンなわけないか(笑)