特撮美女!!⑨ 「ジュラシック・パーク」のローラ・ダーン

 またまた追加します

 そういやスピルバーグ作品を抜きにして特撮映画なるものを語ろうというのは如何なものなのか? 我ながらと思いつつ、でも私スピルバーグ詳しくないしぃ、役不足・・・だと日本語間違い(^^ゞ自分はスピルバーグ映画評する器じゃないからってなんとなく年明けで終了したのです。でも「ジュラシック・パーク」のことはすっかり忘れておりました。なので追加することにしたよ。出てくる恐竜も種類によってデッカイ模型を造った「実写」の特撮と出始めのCG画面のものときっちり分かれているしね、今見ても恐竜たちのインパクトの魅力が衰えないのも新旧のタイプの技術が一緒に入っていてそれでいて違和感を感じないからでしょう。私は熱心な特撮怪獣マニアでもないので最近のパシフィック・リム [Blu-ray]みたいでも全然オッケーだけど、やっぱりあれは異次元怪獣だったから全部CGでも気にならなかったかも。でもこれが「ロボット」や「恐竜」になるとちょっとは実物大の模型が動くのが今現在でも観たいですよ、やっぱり。

 ローラー・ダーンは「光と影」の女優

 この前蓮見重彦センセイの御本をパラ読みしたところ「映画はむしろ退化していると言えます、スピルバーグジュラシック・パーク成瀬巳喜男の映画と比べると明らかに退化しているのです!」と気合の入った一節に出くわしました。そんで「あ、ジュラシック・パークは面白かったっけ」と思い出したのですが、なんで蓮見センセイはそう断言したかというと「ヒロインの影のつけ方が不自然なシーンを一部発見したから」だとか・・・こっ、細かーい。でも「ジュラシック・パーク」のヒロインであるエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)はかつてブルーベルベット(オリジナル無修正版) [Blu-ray]という映画で初登場する時、漆黒の暗闇からひょこっと顔を出すシーンで知られるようになった女優さんなんだよ。あきらかな馬ヅラで決して美人ではないんだけど、デビット・リンチの映画では常連で、映像の中の光と影を表現するに十分なアップに耐えられる美貌の持ち主なのがローラ・ダーン。だから彼女以外の女だったら蓮見センセイもそんな重箱の隅突っつくようなこと気が付かなかったかも。もちろん「ジュラシック・パーク」も光と影のコントラストがはっきりした映画です、でも未知との遭遇 スペシャル・エディション [Blu-ray]の時みたいに「UFOガン見し過ぎて顔縦半分が日焼け」なんてもはや悠長なことはやっていられないのだっ、当然ながら友好的エイリアンと違って肉食恐竜は人間と交流なんかしたいわけじゃない夜行性だから闇にまぎれて獲物を狙うのよ。・・・ついでに言うと映画のセットはどんなに緻密に作っても恐竜が暴れるには結局狭いスペースしかないわけだし、闇に隠したいモノもいろいろあるわけさっ。そしてここら辺の計算を間違えちゃうととたんに映画がチープに思われちゃうから照明ひとつとっても大変なの。でも成瀬映画の場合はパーフェクトに日常的な情景をセットで再現してあるので、自然の陽の光がどっからくるのか計算すぐできるんですが、闇夜のジャングルって設定でしかも恐竜が襲ってくるんだからそんなにパーフェクトにはできないって素人でも思いますが。だいたいこれが日本映画の場合だと最近の実写版SPACE BATTLESHIP ヤマト スタンダード・エディション 【DVD】に出てくるタイガーシャークの滑走路だか(格納庫?)なんだかが、どうやら地下駐車場ほどのスペースで撮ってるのがバレバレなのを周囲の電気落として隠すのでいっぱいいっぱいなのってどうなのさ・・・それよりは「ジュラシック・パーク」が断然マシでしょ、になりますよね。(まあ両作品の間には言うだけムナシイ絶対的な差が有りすぎだけど)

スピルバーグの映画の予算は意外とリーズナブル

 って、以前に(何故かフジテレビで特集していた)TVで観たことあります。何より撮影期間が普通の大作映画よりも短いのが特徴なんだとか。「ジュラシック・パーク」の際は(おそらく撮影に入る前の段階だったと考えられるのですが)最初恐竜の動きをストップ・モーション・アニメでやろうと当時の第一人者だったフィル・ティペットに頼んだのですが、一緒に特殊効果に加わったILMの造ったCGの出来があまりに凄くてティペットは降板、でも当時のCGは画像は素晴らしいのだけど動きはまったくの「でくの坊」だったもんで、ティペットは自分のモーション・アニメのノウハウをデジタル技術に落とし込んだDIDというシステムを開発して再度ジュラシック・パークに参加、見事オスカーの視覚効果賞を取りました。撮影前にきちんと準備することが成功の鍵になる、ということでしょうか。一つの映画で次の映画製作につながる新技術を編み出すのもハリウッドの偉大な映画監督にはよくあることですが、スピルバーグにどこか映画人という枠を超えた起業家っぽいキャラを感じるのは私だけでしょうか。あとスピルバーグにはインディジョーンズとか、ジュラシック・パークの続編「ロスト・ワールド」とかシリーズ化されたとたんにツ○○ナ○なる・・・ような傾向があるような気がするのもやっぱ起業家精神の持つ性(サガ)ってやつでしょうか(笑)
 最近の日本映画はCG等の最新のデジタル技術に詳しい人に「キミ、ドラマ部分の演出もイケるんではないかね」と誘って大作映画を作ることが多いようですが、そこには演出家にも起業家マインド持ってほしいという意図は無いのでしょうね。だから「永遠のゼロ」みたいな映画がすぐに出来上がっちゃう・・・TVスポットで観る限りで言うだけなのですが、「PCゲームの凄いヤツみたいなCGによる海戦場面」+「スタジオ撮影中心の戦中期の日常場面」+「ロケ一杯の現代場面」というテンでバラバラの画面が一緒くたになってフィクション映画として襲撃してくるのを鑑賞しなきゃならないのか・・・苦痛かもっ、つい思っちゃいました。でも興行の蓋を開けたら「割と視覚的な刺激に鈍感」というのか、言葉に酔うタイプのリピート観客で盛況だったようで心配ご無用なのでありました、まあ気にしないヒトは気にしないものなんだね。